どうも、小須田です
今回はわが社、株式会社カンデンチ解散についてです。
多分殆どの会社がどこかの時期でなくなると思いますが、僕の会社は色々タイミングもありまして、ちょうど7年で解散することにしました。
これから起業する人も為になると思いますので、ちょっと読んでおくと良いかもしれません。
止める理由
大きな理由は「単なるWeb制作では差別化が非常に困難である」ということ。
時代の移り変わりは早いもので、Webの業界も成熟期に入ったと思います。
開業当初はそれなりにWebの仕事も伸びしろを感じていましたが、現在は技術レベルも業界で平均化されつつあり制作会社で差別化するのが非常に困難な状況。
一昔まえのデザイン特化型の会社も次々と買収、吸収されているのが証拠です。
そのような状況になっている原因は、Webの技術自体自体がそもそも難しくないというのと、参入障壁がめちゃくちゃ低いというところにあります。PC1台で起業できてしまいますし、学習もオンラインで簡単にできます。
こうなると、受託仕事で差別化するのは相当困難です。各社が皆同じことができるので、営業でガッツリ掴むか、値段を下げるしかないというチキンレースまっしぐら。
この状況だと右肩下がりは確実。長く続けるだけリスクが増大がするので、止めるならこのタイミングだなということで解散することになったわけです。
反省=アドバイス
アドバイスにもなるので反省点を書いておきます。
まず、反省として考えつくのは、差別化を真剣に考えたほうがよいというのと、自社もしくは、自己のプロモーションをしておくということです。
一言でいうとブランディングしましょうってこと。
他の企業や個人がやっていないことや考えを、多くの人に認知させるというのがブランディングだと僕は思っていて、まずそれを第一に考えるべき。
仕事の内容もちゃんとコンセプトに沿って考えた方がいい。断るべき仕事はちゃんと断るっていうのも重要。
人数規模については制作会社をやるならば極大か極小以外は考えないのが正解。正直5名以下くらいか150人超えるかのどちらか。
結論から言うと、今から150人超える受託制作会社って不可能だし無意味なので選択肢は極小のグループということになります。
僕の経験則ですが、上記はまず間違いと思いますので、Web制作で起業するときの参考としてみてくださいませ。(Webサービスを作るのであればまた別です)
スマートに終わらせるためのポイント
最後にすんなり終わらすコツはいくつかありますが、1番重要なのは間違いなく借金をしないということ。
まあスタートアップベンチャ―とかで投資してもらうのは最悪失敗しても大丈夫ですが(契約条件にもよりますが。。)、有利子負債のつまり単純な借り入れは基本的には役員が背負うので最悪の場合は自己破産。
僕は開業当初は少々借り入れしましたが、完済したので最終的には殆ど借り入れはない状態でフィニッシュしました。借金は強烈なモチベーションになるのである意味あっても良いのですが、止めたいときに止めれないというのは、結構なリスクです。
社会状況は変わっていくのでいつでも閉じれるというくらい身軽になっておくべきだと思っています。
まとめ
会社閉じるのに悲壮感ゼロですが、それはそもそも10年以内では終了しようと思っていたから。
僕の起業プロジェクトは売上や人数の目標の達成はできたので、半分は成功と言えますがうまく会社を回せたのかと言われるとそこはNOなので半分は失敗ですね。
ただ、起業の目的は人それぞれだと思いますが、社会人としてのレベルはめちゃくちゃアップします。
サラリーマンだったら全く考えないでよい会社や税金の仕組みと向き合うことになるので勉強になります。1度くらい会社つくるってのもいいかもしれません。
今回はそんなお話でした。
ではまた次回