こんにちは、
ラクガキブログのコスダです。
今回は「Webの制作会社を作って7年経ったのでどんな感じか書く」というテーマでお話します。
結論から言うと。
「他社と技術的な部分で明確な差別化は出来ないので戦略的に営業&自社プロモーションしよう!」
ということです。
差別化が最重要課題
差別化はとても重要です、そして難しい。
もちろん差別化出来ている特別優秀な会社もあるのですがそれには極めて特別なスキルと能力、修練を必要とします。
9割の制作会社はほぼこの「差別化できない」状況に陥ります。
差別化出来ない理由は簡単に言うと
- Webの技術的ハードルがそもそもあまり高くない
- 設備投資がPC1台程度で済むので参入障壁が低い
- 学習状況が充実しているので、技術が平均化されている
2~3年の実務経験で独立出来てしまう程度の知識を得ることが出来ます。
必然的に競争相手が多くなってしまう。
単純に独立し、差別化できないこの状況で仕事を新規受注するには
以下のパターンしかありません。
- クオリティ高く、値段はやすく設定する
- 知り合いなどの人脈にたよる
- 気合で営業しまくる
「1」の場合は間接コストがかからない少人数の会社のみ実現できるかと思います。
もしくはあまりお金にこだわらないで済む若い会社。
「2」これは半分運。
というか、これがあるから独立するという人も多いかと思います。
人脈を新規に開拓することは日々意識することで実現もできますが、仕事につながるような多様な人脈を作るというのは、なかなか大変かと。
「3」は論外不毛すぎるのでオススメできない。
つまり、どれも効率が悪い。
どうすれば継続的に受注できる?
但し、生き残るすべはあります。
まず、人員構成はフロントエンドエンジニア多めが好ましい。
サイトは新しく作ると、リリース後の運用というフェーズが発生することが多々あります。
そして運用フェーズで活躍するのはいわゆるhtml、CSS、Javascriptなどを扱えるフロントエンドエンジニア部隊です。
サイトの基幹を抑えることになるので、クライアントも発注先を変えるのが難しくなります。
運用は継続的な仕事につながり、コスト試算が可能となるので、会社運営には非常にありがたい収入源となります。
デザイナーは優秀なのが3人くらいいれば大抵のことは事足ります。
加えて、プロジェクトマネジメントが出来るディレクターがいれば強固なパーティーが完成します。
このパーティーを揃えた上で、運用案件を1~2案件受注するのを第1目標とし、キャッシュフローを安定させましょう。
因みに、営業は絶対に成果報酬制の代行業者に任せましょう。
自分でやるのは効率が悪すぎます。
自社プロモーションをがんばろう
意外とおろそかにしがちですが、自社プロモーションという重要な仕事があります。
これは意外と見逃しているポイントで、直接お金になりにくいので理解されづらいですが大切なことです。
Web制作会社は不思議とお客さんのプロモーションの仕事をしている割には自社のプロモーションを軽視している場合が多く見受けられます。
プロモーションと言っても広告での集客はコストもかかるので難しいと思いますが、せめてSEOは頑張ったほうが良いと思います。
スタンダードな戦略としてはBLOGです。
長期に渡り資産になりますし、どこで何がアクセスを拾うかわからないので、続けるに越したことは無いと思います。
そして、SNS。
Twitterを筆頭として、FBもまだまだバカにできません。
しっかりと自社ブランディングをしつつ、ここでのフォロワー数を増やすことは必須です。
ただSNSの運用は研究しないと、なかなかうまくいかないと思います。
100人以下の制作会社or広告代理店を当たれ
あなたが立ち上げた会社は当然小さい会社だと思います。
日本の大企業は実績があっても、小さい会社にはなかなか発注してくれません。
あくまで経験上の話ですが、 仕事が出やすいのは、中堅制作会社か広告代理店です。
下請けの下請けになるので不本意かもしれませんが。。
中堅制作会社となると基本的に収益体制が確立されていると思います。
ただ、受託仕事である以上、人員を多くするリスクを背負うのは避けたいはずなので、ある程度外注に頼む傾向にあります。
このような会社を数社押さえれば、比較的安定的に仕事を貰える可能性が高い。
そして広告代理店はお客さんを掴む能力に関してはプロフェッショナルなので、その仕事量はかなり期待できます。
ただ、飛び込みでルートを作るのも難しいので、人脈的構築的なコミュニケーション能力が問われます。
まとめ
改めてつらつら書くと自分でも
「そりゃそうだろ」
という事を書きましたが、実際独立してみると実務に振り回され、周りが見えなくなっていることが多く当たり前のことも解らない状況に陥ったりするので改めて書きました。
- 基本的に差別化は難しい
- メンバーはフロントエンドエンジニア多めにする
- 自社プロモーションは頑張れ
- 最初の営業はクライアント直などと欲張らず、中堅制作会社もしくは代理店を狙え
Webの制作会社を設立しようとしている方は是非参考にしてみてください。
今回は仕事を受注することにフォーカスしました。
ではまた。